日常生活をおくるなかで、知らず知らずのうちに硬くなる頭皮。頭皮が硬いということは、頭の筋肉が硬くなっているとも言えます。身体の筋肉の多くは、普段動かすことで血流やリンパの流れが促され、筋肉の緊張を和らげることができますが、頭部の筋肉は積極的に動かす事が難しいため硬くなりやすい場所となります。硬くなった筋肉は、血流やリンパの流れが阻害されているため、正常な育毛環境を保てずに「抜け毛・細毛・薄毛」などの症状が現れます。ほかにも「顔のたるみ」や「肩こり」「頭痛」などを引き起こすため、頭皮を柔らかく保つことは「美」「健康」を維持することにもつながると言えます。
頭皮を柔らかくする改善策
頭皮のマッサージ
① 頭部のマッサージ
前頭筋から始め、側頭筋・帽状腱膜・後頭筋と頭皮下の筋肉や筋膜を動かすことを意識して行います。頭部を包み込むように左右の手指の腹を使い、軽く圧をかけながら「円を描くように」動かします。
② 耳のストレッチ・マッサージ
耳や耳周辺のマッサージを行うことで、血流の改善や自律神経を整える効果が高く望めます。また耳周りには多くのリンパ節が存在するため、老廃物が流れやすくなり頭皮環境を効率よく整える事につながります。
両耳を指で軽く揉んだり、上・下・横に引っ張ったり回したりします。この時も心地良い力加減で行うようにします。
③ 首のストレッチ・マッサージ
首の血流やリンパの流れを促すことで頭皮環境を整えます。
首が伸びるのを感じなら、左右・前後に倒したり回したりします。また、耳下からあご下・首・鎖骨にむけて、手のひらで「さする」ようにすべらし、リンパの流れを促します。最後にリンパの到達点である鎖骨上部のくぼみあたりを「軽く」押したりほぐします。
～頭皮マッサージを行う時の注意点～
- 爪を立てて行うと頭皮を傷めるため、基本は指の腹や手のひらを使って行うようにします。
- 力が強すぎると筋肉が過緊張を起こし逆効果ですので、心地いい力加減で頭皮下にある「筋肉をしっかり動かす」ことを意識して行います。
- 気分が悪くなったりした場合は、すぐに中止します。
頭皮マッサージは髪や頭皮だけでなく美容・健康にとても有効であると分かっていても、ついつい面倒臭くなり行うのを忘れてしまいがちです。決まった時間や回数を確保しようとせず、仕事や家事の休憩時や入浴時、テレビを見ながらなど合間やついでに少しずつでも行う習慣をつけることが、長続きさせるコツです。
正しいシャンプー
毎日の習慣となるシャンプーは頭皮ケアの基本です。髪ではなく「頭皮」を意識して、正しい手順で行うことが理想的な頭皮環境に近づけます。
良質な睡眠
睡眠中は、日中にダメージを受けた細胞を修復してくれる成長ホルモンが分泌され、頭皮が柔らかい状態に戻ることをサポートしてくれます。リラックスした状態で入眠するなど、質のよい睡眠を心がけましょう。
バランスの良い食事
血行不良を引き起こしてしまうようなコレステロール値の高い食事や、皮脂のバランスを崩しやすい脂肪分、筋肉の緊張を蓄積させやすい糖分などを多く含む食品の摂り過ぎには注意が必要ですが、基本的には偏った食事ではなく、バランスの良い栄養を摂取することが大事となります。
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